昨今では、退職した社員を再び雇用する企業が増えてきています。UTでも今期から、元技術職社員の再入社を促す「UTフリーパス」の仕組みが立ち上がりました。「転職が当たり前」といわれる時代、誰しも離職を考える可能性がありますから、「自分が戻ってこれる場所がある」というのは、1つの安心材料になります。 藤沢CFで働く技術職社員の成田 拓郎さんは、一度はUTを退職したものの、再入社という選択肢を選びました。 成田さんがどのような経緯を経て再びUTに戻ることとなったのか。 その軌跡に焦点を当てて成田さんと、当時の管理者で再入社を後押しした伊藤 孝之さんの、それぞれの視点をつづった物語をご紹介します。

カムバックStoryの登場人物

再入社した技術職社員

成田拓郎さん

UTエイム株式会社 モーター東日本ビジネスユニット モーター東日本第二セクション モーター東日本第二セクション第3グループ 藤沢CF

栃木県出身、現在34歳。板前を目指し17歳から7年ほど飲食業に従事。2015年にUTエイムに入社。藤沢CFにて大手自動車工場に勤務し、小型トラックの組み立てを担当。2017年にケガがきっかけで羽村CFへ異動し、翌年にUTを退職。別の派遣会社で油圧モーター製造工場の勤務を経験した後、UT入社時にお世話になった管理者を頼り2018年6月に再入社。現在は藤沢CFに再度配属され、トラックのキャブ(頭部分)の組み立てを行っている。

再入社をサポートした管理者

伊藤 孝之さん

UTエイム株式会社 モーター東日本ビジネスユニット モーター東日本第二セクション モーター東日本第二セクション第3グループ 藤沢CF

神奈川県出身、現在46歳。23歳から派遣業界に入り、技術職を経験。その後、営業に転身し、2015年にキャリアセンター付けの営業としてUTエイムに入社。営業活動のほか、数々の大規模受注による新規CFの立ち上げや配属応援などを担う。現在はモーター東日本第二セクションのセクション長として従事。大手自動車工場を専門に、より良い職場づくりを目指して、派遣料の交渉や定着支援スタッフの導入、外国人実習生の受注枠拡大、Next UTの導入などを図っている。

成田さんのカムバックStory

料亭で板前を経験した、UTエイムに入社。藤沢CFで大手自動車工場に勤務

成田さん

UTに入社したのは、もともとサービス業で働いていたので、土日休みに憧れがあったからです。 配属先の自動車工場では、上司が親身になってくれたり、同僚とご飯を食べに行ったり、人間関係に恵まれていました。

伊藤さん

成田さんは当時、ここの自動車工場の中で売れ筋で、生産台数が1番多い小型トラックの組み立てをこなしていたので、若いのに大変な業務をよく頑張っているなと感心していました。後から聞いた話ですが、成田さんは仕事を覚えるのがとても早くて、1つずつの作業の精度が高いとお客様から伺っています。加えて、ミスをしてしまった時にもきちんと謝れる素直さもあり、職場からの信頼も厚かったです。

ケガの状態が長引く。同じ職場(CF)への復帰を断念し、別の職場(CF)へ異動するも退職を決意。

成田さん

自分の視野を広げるために別の派遣会社も経験してみたいという気持ちが湧きましたが、UTにはいずれ戻ってくるつもりでした。 伊藤さんには「またUTに戻って藤沢CFで働きたい」と伝えたところ、「半年ぐらい経ったら戻っておいで。再入社のバックアップはするから」と心強い一言を言ってもらえました。

伊藤さん

藤沢CFで初めて担当した社員が辞めてしまうのは寂しい気持ちでした。 ケガがきっかけで慣れ親しんだ職場から離れなくてはいけなくなり、そこに働き続けたかったのかなと思うと、本人も燃え尽きない気持ちを持っていたはずです。何とか契約を延ばして同じ職場に復帰させてあげたかったのですが、それが叶わなかったので申し訳ない気持ちもあります。成田さんに戻ってくる意思があるのなら、いつでも手を差し伸べたいというのが本心でした。

別の派遣会社を経験後、伊藤さんに連絡をしてUTに再びカムバック!1社目で働いていた自動車工場に再度配属が決まりました。

成田さん

伊藤さんに戻っておいでと言ってもらえたので、時間が経ってから「そろそろ戻ってきていいですか?」と伝えました。 伊藤さんが配属先を調整してくださり、違うポジションではありましたが、同じ藤沢CFに戻ってくることができました。 新しい職場では、仕事内容が以前と似ている作業だったので、スムーズに働き始められたと思います。また、職場の人間関係も徐々に慣れていきました。今の上司がいろいろな業務を経験させてくれるので、その部分が有難いです。お客様先の業務への理解と自分の経験を増やすために、同じ班の全ての工程をこなせるようにするのが、私の今の目標です。今勤めているお客様先では、社員試験を受けてNext UTをするという選択肢もありますので、今後の将来についてもこれからじっくりと考えていければと思います。

伊藤さん

成田さんから「藤沢CFに戻ってきたい」という連絡を受けて、とても嬉しい気持ちになりました。しかし、受け入れてくださる藤沢CFのお客様ありきの再入社なので、「戻ってくるからには中途半端に辞めたりせず、覚悟を決めて戻ってきてほしい」ということも本人には伝えました。 成田さんが勤めていた1社目のお客様にご連絡したところ、「彼には絶対に来てほしい」と言っていただけました。タイミング的に元の部署の欠員は出ませんでしたが、お客様が同じ工場内で募集をかけている別のポジションを斡旋してくださり、私の方でも配属が決まるよう、今までの成田さんの経験をお客様先に伝えて働きかけました。そして、以前の職場ではないものの、同じ藤沢CFへの配属が決まったのです。

最後にお2人からのメッセージ

成田 拓郎さん(左)

UTにまた戻ってきたいと思えたのは、管理者が固定でいてくれるというのが大きいです。管理者は必ずしも同じCFにずっといてくれるとは限りませんが、もし管理者が頻繁に変わってしまう状況なら、おそらく辞めてしまった後に会社に誰も知っている人がいない、という状況も起こりかねません。再入社を経験したことで、管理者の存在がいかに大事かというのを身をもって実感しました。一度退職をしてもう1度UTに戻ってきたいと考えている人は、以前勤めていた職場の良さが絶対に頭の片隅にあるはずです。再入社に対して、「本当に戻ってきていいのかな? ちょっと気まずいな」と感じることもあるかもしれませんが、そういった抵抗を感じる必要はないと私は思います。UTへの再入社を迷われている方は、入社時にお世話になった管理者に、勇気をもって声をかけてみてほしいです。

伊藤 孝之さん(右)

現在、私はセクション長として働いており、成田さんの管理者ではなくなりましたが、今でも成田さんから休暇の相談を受けたり、会えば冗談を言い合ったりしています。成田さんとは一回りほど年齢も離れていますが、ずっと良い関係を築けています。私は技術職社員を管理する立場にありますが、上から物を言うのではなく、社員一人ひとりにどう向き合えばいいのか、というのを同じCFの管理者たちにも考えさせてきました。いかに技術職社員に寄り添えるかという点に注力し、対等な立場で接していくことが、円滑な組織運営のためには必要と捉えています。 今回再入社につながったのは、当時管理者だった私だけではなく、同じCFで働くほかの管理者たちもいたことで、成田さんが戻ってきやすいと思ってくれたのもあります。日頃話しやすい関係を築いていくことはもちろんのこと、いかに管理者から元技術職社員の方にも声をかけてあげられるか、というところが課題であり、大事な部分なのかなと思います。

UTフリーパスとは?

“辞めても、気軽に、いつでも、UTに戻れる”。UTは、退職した元技術職社員が中長期に渡りUTとのつながりを持って、フレキシブルな再入社を実現できる「UTフリーパス」のサービスを立ち上げました。 「UTフリーパス」に登録しておくことで、UTを退職した後も会社の情報や再入社時に働けるお仕事情報を受け取ることができます。

また、「UTフリーパス」ではUTに在籍していたときの今までの経歴を引き継ぎ、採用選考をスキップできる仕組みを取り入れ、UTへのスムーズな再入社を促進します。

この記事を読んで「またUTに応募してみようかな」と思った方がいらっしゃいましたら、ぜひご応募ください!!!